Wi-Fiルーターは、床から1〜2mの高さで、部屋の中心に近く、周りに物や金属がない場所に置くのが理想とされています。周波数帯は、5GHz帯のほうが干渉を受けにくく、2.4GHz帯のほうが距離が長くなっても弱くなりにくいのが特徴で、動画配信のように大きなデータを使う時は5GHz帯に、ルーターから離れた部屋や別の階では2.4GHz帯に切り替えると改善する場合があります。
この記事では、アイ・オー・データ機器とバッファローの公式の説明をもとに、置き場所のポイントと、周波数帯の違い、切り替え方をまとめます。
(確認元:アイ・オー・データ機器「Wi-Fiルーターを設置するときのポイント」「Wi-Fiの置き場所で電波改善!」「SSIDの違いについて」、バッファロー「Wi-Fiルーターの周波数帯(6GHz帯/2.4GHz帯/5GHz帯)の違いについて」。確認日:2026年10月19日。機種やお住まいの環境で、結果は変わります)
置き場所の6つのポイント
アイ・オー・データ機器の公式Q&Aにある6つのポイントです。
| ポイント | 説明(アイ・オー・データ機器) |
|---|---|
| 1. 電波を出す家電とは離す | 2.4GHz帯の電波は、電子レンジ、IH調理器、コードレス固定電話、USB3.0タイプのハードディスクやBD/DVDドライブ、Bluetooth機器などが動く時に出る電波の影響を受ける場合がある |
| 2. 棚の上に置く | 床から高さ1〜2mの位置が理想 |
| 3. リビングや寝室に置く | Wi-Fiの電波は水中を通り抜けにくいので、キッチンや水槽の近くなど水回りに置くと影響を受ける場合がある |
| 4. 周りに物があるところに置かない | 周囲が囲まれた棚の中や、テレビなどの後ろに置くと、電波が遮られる。布やカバーで覆うと、電波が遮られ、熱がこもりやすくなる |
| 5. 部屋の角に置かない | 部屋の中心が理想。隅に置くと電波の広がりが狭くなり、壁や扉で反射して離れた場所に届かなくなる |
| 6. 金属や鏡の近くに置かない | 金属や鏡は電波を反射させ、離れた場所に届かなくなる |
アイ・オー・データ機器は、リビングで、壁際の棚の上・テレビの裏・棚の中・部屋の中央の4か所に置いて、電波の強さを測った結果を公開しています。同社の測定では、部屋の中央がもっとも電波環境が良く、棚の中に隠した場合は緑の範囲(快適に通信できる範囲)がなくなるほど悪くなりました。同社は、遮蔽物が少なく見える場所に置くほうが電波環境は良くなる、とまとめています。測定は同社の環境での結果で、お宅で同じになるとは限りません。
2.4GHz帯・5GHz帯・6GHz帯の違い
バッファローの公式FAQでは、周波数帯の特徴を次のように説明しています。
| 周波数帯 | 長所(バッファロー) | 短所(バッファロー) |
|---|---|---|
| 2.4GHz帯 | 5GHz帯よりも、電波が遠くまで届く | 同じ周波数帯の機器(Wi-Fiルーター、電子レンジ、Bluetooth、電話機など)が多く、電波干渉しやすく、通信が不安定になりやすい |
| 5GHz帯 | ほかの無線との干渉が少ないため、通信が安定している | 壁や天井などの障害物に弱い。通信距離が長くなると、2.4GHz帯と比べて電波が弱くなりやすい。DFSの仕組みにより、一部のチャンネルで通信が途切れる場合がある |
| 6GHz帯 | ほかの無線との干渉を受けにくく、高速通信が可能 | 壁や天井などの障害物に弱い。通信距離が長くなると、2.4GHz帯・5GHz帯と比べて電波が弱くなりやすい |
バッファローは、これらの特徴から、6GHz帯や5GHz帯のほうが必ず速く安定するとはかぎらない、と説明しています。ルーターから離れている時や、別の階から接続する時は、2.4GHz帯のほうが通信状態が良い場合があります。一方、映像配信サービスなどの大容量の通信では、6GHz帯や5GHz帯に接続すると、ほかの無線の干渉を受けず、安定した通信ができる可能性が高くなる、とも書かれています。
どの周波数帯につながっているか確認する
- SSID(ネットワーク名)の文字列で、周波数帯を確認できます。バッファローでは、「Buffalo-5G-XXXX」「Buffalo-A-XXXX」が5GHz帯、「Buffalo-2G-XXXX」「Buffalo-G-XXXX」が2.4GHz帯です。アイ・オー・データ機器では、「IODATA-XXXXXX-2G」が2.4GHz帯、「IODATA-XXXXXX-5G」が5GHz帯です。名前の付け方は、メーカーや機種で違います
- パソコンやスマホが、使いたい周波数帯に対応していないと、そのSSIDは一覧に出てきません。対応は、機器の取扱説明書で確認します
つながりにくい時の順番
- 置き場所を、上の6つのポイントに近づける(床から離す、囲われた場所から出す、金属・鏡から離す)
- 別の周波数帯のSSIDに切り替えて試す(バッファロー:通信が不安定な場合は、別の周波数帯への接続も試す)
- それでも改善しない時は、ルーターの再起動や、配信サービス側の確認へ進む(動画配信が止まる・遅い時の確認の順番)
- LANケーブルがつなげる場所なら、有線も比べる(LANケーブルのカテゴリと速度の目安)
回線そのものの見直しを考える時は、動画配信が止まる時の光回線の見直し方にまとめています。
まとめ
- ルーターは、床から1〜2mの高さで、部屋の中心に近く、囲われた棚・金属・鏡・水回りから離して置く
- 2.4GHz帯は干渉を受けやすく、5GHz帯・6GHz帯は距離が長いと弱くなりやすい。動画配信は5GHz帯・6GHz帯が安定しやすいが、離れた部屋では2.4GHz帯のほうが良い場合もある
- SSIDの名前で周波数帯を確認し、不安定な時は別の周波数帯に切り替えて試す


