動画配信が止まる・遅い時は、光回線を替える前に、Wi-Fiや機器、通信方式、今の契約の解約条件の3つを確認します。夕方から夜だけ遅いなら、混雑しやすい接続方式(PPPoE)を使っている可能性があり、IPv6(IPoE)に対応した接続に変えると改善する場合があります。回線の乗り換えは、違約金・機器の返却・電話番号の扱いも確認してから決めます。
この記事では、回線以外の切り分け、PPPoEとIPoEの違い、乗り換え前に確認する契約の項目を、BIGLOBE光の公式サポートの記載を例にまとめます。
(確認元:NTT東日本「IPoEとは?PPPoEやIPv6、IPv4との違いを比較」、BIGLOBE会員サポート「IPv6オプション」「BIGLOBE光 解約・退会手続き」「BIGLOBE光の解約時に違約金は発生しますか」。確認日:2026年10月18日〜19日。料金・条件・対象回線は変わることがあります)
まず、回線以外の原因を切り分ける
- どの機器でも遅いか:スマホだけ遅い、テレビだけ止まる、のように機器で差があるなら、機器やWi-Fiの問題の可能性が高くなります(一般的な説明)
- Wi-Fiの周波数と置き場所:2.4GHzと5GHzでは、障害物への強さや干渉の受けやすさが違います(Wi-Fiルーターの置き場所と2.4GHz・5GHz)
- LANケーブルのカテゴリ:古いケーブルが速度の足かせになる場合があります(LANケーブルのカテゴリと速度の目安)
- 配信サービス側の手順:再起動から、ルーター、アップデートまでの確認は動画配信が止まる・遅い時の確認の順番、必要な速度は動画配信に必要なインターネット速度とデータ量で説明しています
夕方から夜だけ遅いなら、接続方式を確認する
NTT東日本の解説では、インターネットの接続方式は大きくPPPoEとIPoEの2つです。
| 項目 | PPPoE | IPoE |
|---|---|---|
| 経由する設備 | 網終端装置を経由する | 網終端装置を経由せず、VNE(仮想通信事業者)のゲートウェイルーターを経由する |
| 混雑 | 利用者が集中する時間帯に、網終端装置で混雑が起きやすい | 混雑する場所が少なく、速度が下がりにくいとされる |
| 必要なもの | 従来の接続方式(IPv4が標準) | IPv6(IPoE)に対応したルーターと、対応するプロバイダの契約 |
IPoEでIPv4のサイトを見るには、「IPv4 over IPv6」の仕組みが必要で、これに対応したルーターやプロバイダを選びます。NTT東日本は、IPv6 IPoEのつもりでも実際にはIPv4で接続している場合があるため、接続方式を確認するよう案内しています。Windowsでは、コマンドプロンプトで「ipconfig」を実行し、IPv6アドレスが表示されていればIPv6接続です。ただし、Windowsは通常、「fe80:」で始まるリンクローカルアドレスも表示するため、これは判定に使えません。「2400:」などで始まる、外部と通信できるアドレスかを見ます。IPoEかPPPoEかの最終的な確認は、契約しているプロバイダの案内で行います(一般的な説明)。
混雑の差は事業者側の説明で、実際の速度の改善の程度は、プロバイダや時間帯、建物によって変わります。詳しくはIPv6(IPoE)とPPPoEの違いで説明しています。
乗り換える前に確認する、今の契約の項目
BIGLOBE光の公式サポートに書かれている内容を、乗り換え前の確認項目の例として挙げます。ほかの回線でも、同じ種類の項目を確認します。
| 確認項目 | BIGLOBE光の公式サポートの記載 |
|---|---|
| 違約金 | 定期利用契約のため、違約金不要期間(定期利用期間の最終月とその翌月・翌々月)以外に解約すると違約金がかかる。金額はプランと申し込み時期で違う |
| 電話番号 | BIGLOBE光電話の番号は、回線を廃止すると消える。継続したい場合は、事業者変更(転出)や番号ポータビリティの手続きが必要 |
| 機器の返却 | レンタル機器は返却が必要で、未返却だと損害賠償金や未返却費用がかかる。NTTのロゴが入った接続機器も返却が必要 |
| ルーターの残金 | 割賦で購入した無線LANルーターは、解約後も月々の残金の支払いが続く |
| 解約の手続き | 解約・退会はWebでの予約が必要。予約した時間帯に電話で連絡が来る |
| 請求のずれ | 解約手続きの完了後に、利用料金が請求される場合がある(通常、利用月の翌月または翌々月) |
| セット割 | BIGLOBEモバイルなどを使っている場合、光回線の解約後は、モバイルの固定回線割の対象外になる |
BIGLOBEのIPv6オプションで分かること
- IPv6オプションは無料で、フレッツ光や光コラボ回線など、対象の固定回線サービスを使っている人向けのIPv6接続サービスです。対象の回線は、BIGLOBEのサポートページの一覧で確認します
- 対応機器を使うと、すべての通信がIPoE方式になります。対応機器がない場合は、IPv6に対応したサービスやサイトだけがIPoEになります
- ルーターを使わず、パソコンとONUなどを直接つなぐ方式では、IPv6通信を正しく使えません
- 利用できないサービスがあります。一部の通信型ゲームなど、特定のポートを使うサービスや、複数の利用者でIPアドレスを共有すると使えないサービスです。その場合は「IPv6オプションライト」を使います
- 追加料金はかかりません(BIGLOBE提供のルーターを使う場合は別にルーターの料金がかかります)
市販のルーターを使う時は、MAP-E機能に対応していても、すべての機種でIPv6オプションを使えると保証するものではない、とBIGLOBEは書いています。
この記事の資料では、BIGLOBE光を新しく契約した場合のIPv6(IPoE)の扱いは確認できていません(未確認)。申し込みの前に、公式ページで確認してください。
申し込む前の確認リスト
- 住所と建物(戸建・集合住宅)が提供エリアか。工事の日程はいつか
- 今の契約の解約日、違約金不要期間、返却する機器、電話番号の扱い
- 使っているルーターが、乗り換え先の接続方式(IPv6 IPoE)に対応しているか
- スマホとのセット割がある場合、乗り換えで外れるものはないか
- キャンペーンの条件(特典の受け取り方法・期限・適用条件)。特典の金額は、申し込み時の公式ページの内容を優先する
まとめ
- 配信が止まる時は、Wi-Fi・ケーブル・機器・配信サービス側の順に切り分けてから、回線を見直す
- 夕方から夜だけ遅いなら、PPPoEかIPoEかを確認する。IPoEにはIPv6対応のルーターとプロバイダが必要
- 乗り換え前に、違約金不要期間・電話番号・機器の返却・ルーターの残金・セット割を確認する
- IPv6の改善の程度は、プロバイダ・時間帯・建物で変わる。保証されたものではない


