LANケーブルの「カテゴリ」は、通信性能を示す規格です。Cat5eとCat6は最大1Gbps、Cat6Aは最大10Gbpsと書かれています。1Gbpsの光回線を使っているのに古いカテゴリ5のケーブルのままだと、通信速度が下がったり使えなかったりする場合がある、とサンワサプライは説明しています。ケーブルの表面の印字で、カテゴリを確認できます。
この記事では、カテゴリごとの最大速度、カテゴリの見分け方、選ぶ時の考え方を、サンワサプライとアイ・オー・データ機器の公式資料でまとめます。
(確認元:サンワサプライ「LANケーブルのカテゴリ見分け方」「初めてでもよくわかるLANケーブルの選び方」、アイ・オー・データ機器「LANケーブルのカテゴリーはどれがおすすめ?」。確認日:2026年10月19日。数値は規格上の最大値で、実際の速度は機器や環境で変わります)
カテゴリごとの最大速度
| カテゴリ | 最大通信速度 | 伝送帯域 |
|---|---|---|
| Cat5e(カテゴリ5e) | 1Gbps | 100MHz |
| Cat6(カテゴリ6) | 1Gbps | 250MHz |
| Cat6A(カテゴリ6A) | 10Gbps | 500MHz |
| Cat7 | 10Gbps | 600MHz |
| Cat7A | 10Gbps | 1,000MHz |
| Cat8 | 40Gbps | 2,000MHz |
表の数値は、サンワサプライの公式ページの記載です。アイ・オー・データ機器の表も、Cat5eが1Gbps・100MHz、Cat6が1Gbps・250MHz、Cat6Aが10Gbps・500MHzで同じです。伝送帯域は「データを送る時の周波数の幅」で、広いほどデータを短時間で送れる、とサンワサプライは説明しています。
カテゴリの見分け方
- ケーブルに印字された「カテゴリ名」を見る:「CAT5e」「CAT6」「CAT6A」などが表面に書かれている場合は、すぐ分かります
- 配線規格名を見る:カテゴリ名がなくても、規格名が印字されている場合があります。アイ・オー・データ機器の資料では、カテゴリ6が「ANSI/TIA/EIA-568-B.2-1」、カテゴリ6Aが「ANSI/TIA-568-B.2-10」と書かれています
ケーブルの外観だけでは、カテゴリは判別しにくいとされています。
選ぶ時の考え方
- 契約や機器の速度に合わせる:サンワサプライは、1Gbpsの光回線を契約したのにカテゴリ5のケーブルを使っている場合、通信速度が低下したり使用できなかったりすることがある、としています。最大通信速度が遅いケーブルは、高速な回線を契約しても十分に生かせない場合がある、とアイ・オー・データ機器も書いています
- 上位のカテゴリは古い機器にも使える:LANケーブルには上位互換性があり、カテゴリ5e対応の機器にカテゴリ6のケーブルを使える場合がある、とされています
- 家庭用にはCat6Aを勧める資料がある:アイ・オー・データ機器は、家庭用ならカテゴリ6Aが、最大10Gbpsで通信でき、比較的安価で、より上位のケーブルより通信が安定しやすい傾向がある、としています
- ギガビットにはCat6を勧める資料もある:サンワサプライは、Cat5eとCat6はどちらもギガビット対応と表記されているが、ギガビットの周波数制限が限界点に近いため、距離にかかわらずCat6を使うことを勧めています
- Cat7以上は、家庭では注意:アイ・オー・データ機器は、Cat7以上はノイズを予防するためシールド処理したSTPケーブルのみで、ノイズの影響を受けると通信が切れたり遅くなったりするため注意が必要、多くの場合、家庭用ではシールドなしのUTPケーブルで十分、と書いています。数字が大きいほど家庭向き、というわけではありません
- 機器側も対応が必要:速い速度で通信できるかは、ケーブルのカテゴリや回線の速度だけでなく、ネットワーク機器の性能にもよります(アイ・オー・データ機器)。ルーターやパソコンのLANポートが1Gbpsまでなら、Cat6Aにしても1Gbpsです(一般的な説明)
- 長さの目安:サンワサプライは、Cat5e・Cat6のメタルケーブルは理論値で100m(95m)まで、夏季などの高温を考えると80mまでが安全な範囲としています
速度が出ない時の確認の中での位置づけ
配信が止まる・遅い時は、LANケーブルのカテゴリだけでなく、Wi-Fiの周波数帯や置き場所、ルーターの再起動、接続方式(PPPoE・IPoE)、配信サービス側の状態を順に確認します。Wi-Fiルーターの置き場所と2.4GHz・5GHz、IPv6(IPoE)とPPPoEの違い、動画配信が止まる・遅い時の確認の順番で説明しています。回線の見直しは動画配信が止まる時の光回線の見直し方にまとめています。
まとめ
- Cat5e・Cat6は最大1Gbps、Cat6Aは最大10Gbps。カテゴリはケーブルの印字で確認できる
- 1Gbps以上の回線を使うなら、古いカテゴリ5のケーブルは交換を検討する
- ルーターやパソコンのLANポートの速度も、実際の速度を決める


