BS・110度CSアンテナを付けたのにレベルが0のまま映らない時は、遮蔽物、同軸ケーブルの接続、テレビからの電気の供給、上下角と左右角の調整の4点を順に確認します。DXアンテナは、方向が少しずれているだけでレベルは0のままになり、方向が合うと0から一気に上がる、と説明しています。
この記事では、DXアンテナのFAQの手順をもとに、確認の順番と、角度の調整の考え方をまとめます。
(確認元:DXアンテナ(NDXサポート)よくあるご質問「BS・110度CSアンテナ設置後にレベルが0のときのチェック方法」「BS・110度CSアンテナの電源まわりを確認する方法」、シャープ「4Kチューナー 4S-C00AS1」取扱説明書。確認日:2026年10月19日。アンテナの大きさや機種で、角度の目安や手順は違います。お使いの製品の説明書を優先してください)
安全の注意:屋根の上や高い場所での作業は危険です。シャープの取扱説明書(4Kチューナー 4S-C00AS1)にも、「アンテナ工事は、技術経験が必要ですので販売店にご相談ください」と書かれています。屋根に上がる作業は業者に頼み、自分で作業するのは、地上や、手すりの内側から安全に手が届く場所(低い位置のバルコニーなど)にあるアンテナに限ります(一般的な説明)。ここでは、仕組みを知り、業者に伝えるための情報としてまとめています。
確認の順番
1. 設置場所に遮蔽物がないか
BS・110度CSの電波は、南西の空から来ます。DXアンテナは、午後2時頃の太陽の方向で、木や隣の家のひさしの影になっていないかを確認するよう案内しています。目安は、南西に向かって水平から約40度見上げた方向の空が見えているかです。
2. 同軸ケーブルがつながっているか
アンテナから、テレビの裏側のBS・110度CS入力まで、同軸ケーブルがつながっているかを確認します。間にブースターや分配器を入れても問題ありません。ただし、分配器や壁のテレビ端子が間にある場合は、通電仕様に注意が必要です。1端子通電形の分配器を使っていると、映らない場合があります(分配器・分波器・ブースターの違い)。
3. テレビからアンテナへ電気を送っているか
BS・110度CSアンテナには電気の供給が必要です。DXアンテナは、次の点を案内しています。
- テレビの電源を入れるだけでは、アンテナに電気は送れません。テレビの設定で、BS・110度CSアンテナへの電源供給を「入」(またはオート)にします。設定の名前や操作はテレビのメーカーで違うため、説明書で確認します
- 電気の供給は、同軸ケーブルを接続してから設定します(ショートのおそれがあるため)
- アンテナとテレビの間にブースターがある場合は、基本的にテレビの電源供給の設定は不要です。ブースターの種類によっては必要な場合があるため、ブースターの取扱説明書で確認します
- 切り分けとして、アンテナとテレビを直接つないで映るか確認します(この時は、テレビの給電設定がオンになっていることを先に確認)
4. 上下角(仰角)を合わせる
アンテナのマウントの左側面にある目盛で、上下角を設定します。お住まいの地域の最寄りの都市の目安を、取扱説明書で確認します。DXアンテナのFAQにある目安(45形・50形の場合)の例です。
| 最寄りの都市 | 上下角 | 左右角 |
|---|---|---|
| 札幌 | 31.0° | 230.0° |
| 東京 | 38.0° | 231.5° |
| 名古屋 | 40.0° | 228.5° |
| 大阪 | 41.5° | 227.0° |
| 福岡 | 45.0° | 221.0° |
| 那覇 | 53.5° | 220.5° |
60形以上は目安が違うため、製品の取扱説明書を確認します。取り付けるマスト(支柱)が傾いていると調整が難しくなるため、マストは垂直に設置するよう案内されています。
5. 左右角を合わせる
上下角を固定したら、左右角を調整します。DXアンテナの手順です。
- アンテナを真西に向ける
- 南に向かって約1cmずつ動かす
- 1cm動かしたら、5秒ほどそのまま固定し、テレビが映るか確認する
- 映らなければ、2と3を、映るまで繰り返す。方向が合うと、レベルは0から一気に上がる(徐々に上がるものではない)
- 映ったら、アンテナを固定する
方向の調整はかなりシビアで、ずれているとレベルは0のままで全く映りません。アンテナレベルは2〜3秒ほど遅れて表示が変わるので、「1cm動かしたら5秒止める」を繰り返すよう注意されています。
自分でできる範囲と、業者に頼む範囲
設置後に何度調整しても映らない、屋根の上に上がる必要がある、といった場合は、業者に頼むほうが安全です。依頼の流れと費用の見方はテレビアンテナ工事を業者に頼む前の確認、受信レベルの見方はアンテナレベルの見方、契約前の確認は衛星放送を契約する前のBS・CSアンテナの確認にまとめています。4K放送に必要な機器は4K8K衛星放送を見るために必要なもので説明しています。
まとめ
- レベルが0のままの時は、遮蔽物→同軸ケーブル→電気の供給→上下角→左右角の順に確認する
- テレビの電源を入れるだけでは、アンテナに電気は送れない。テレビの設定でBS・110度CSアンテナへの給電を入れる
- 左右角は、真西から約1cmずつ動かし、5秒止めて確認する。方向が合うとレベルが一気に上がる
- 高所作業は危険。無理せず、販売店や業者に相談する


