地上デジタル放送などの録画番組は、コピー制御のルールによってダビングできる回数が決まっています。「ダビング10」の番組は、録画機のハードディスク(HDD)からブルーレイやDVDへ9回までコピーでき、10回目は移動(ムーブ)になり、HDDの番組は消えます。「1回だけ録画可能」の番組は、コピーはできず、移動だけできます。
この記事では、2つのルールの違い、ディスクに残す時に使うディスク、ダビングで失敗しやすい点をまとめます。
(確認元:総務省「地上デジタルテレビ放送のご案内」よくある質問(録画について)、パナソニック「デジタル放送のコピー制御方式ってなに?」、シャープ「『ダビング10』対応について」(2008年)と操作方法の資料、ソニー「『ダビング10』対応ソフトウェア」のお知らせ(2008年6月23日)。確認日:2026年10月10日。お使いの録画機の説明書を優先してください)
コピー制御の2つのルール
| ルール | できること | 根拠 |
|---|---|---|
| ダビング10 | HDDに録画した番組を、ブルーレイやDVDなどへ9回コピーできる。10回目は移動(ムーブ)になり、HDDの番組は消える | 総務省のQ&A、ソニーのお知らせ(2008年7月4日に運用開始) |
| 1回だけ録画可能(コピーワンス) | コピー(複製)はできない。HDDからディスクへ移動はできるが、移動するとHDDには残らない | パナソニックのQ&A、シャープの資料 |
パナソニックによると、デジタル放送のほとんどの番組には2004年4月から「1回だけ録画可能」の制御がかけられ、2008年7月からの新しいルールで、コピー9回・移動1回ができる「ダビング10」になりました。ただし、シャープは「デジタル放送番組のすべてがダビング10になるわけではありません」と説明しています。番組ごとの扱いは、録画機の番組一覧の表示で確認します。
「コピー」はもとの番組を残したまま複製すること、「移動(ムーブ)」は保存場所を変えることで、移動のあとはHDDの番組が自動で消えます(シャープの用語の説明)。
ダビング10にならない録画がある
- ダビング10が始まる前の録画:パナソニックとシャープは、以前に録画した「1回だけ録画可能」の番組は、そのまま「1回だけ録画可能」で、ダビング10にはならないと説明しています
- ダビング10に対応した機器のHDDに録画した時だけ:パナソニックは、ダビング10になるのは、ダビング10の番組をダビング10対応機器のHDDに録画した時だけとしています
- 外部の機器から録画した番組:シャープの2008年の録画機の資料では、その機種の場合、ダビング10として保存されるのは本機のチューナーで録画した番組だけで、CATVのボックスや外部チューナーなど外部機器から録画した番組(外部入力などで録画した番組)は「1回だけ録画可能」として保存される、と説明しています。外部入力で録画した番組の扱いは、お使いの録画機の説明書で確認してください
ディスクに残す時は「録画用(CPRM対応)」を使う
パナソニックは、デジタル放送をダビングする時は録画用(CPRM対応ディスク)のブルーレイディスク・DVDディスクを使うよう案内しています。CPRM対応かどうかは、ディスクのパッケージの「録画用」という表記で確認します。CPRMは、デジタル放送番組を守るための技術の一つで、録画・再生する機器とディスクの両方が対応している必要があります(シャープの説明)。
- ディスクのパッケージに「録画用」と書かれたものを選ぶ(「データ用」は使わない)
- 録画機の番組一覧で、その番組が「ダビング10」か「1回だけ録画可能」かを確認する
- 「1回だけ録画可能」の番組は、ディスクへ移動するとHDDから消えることを確認してから実行する
- DVD-R・DVD-RWにダビングする時は、VRモードで使う必要がある機種がある(ソニーのお知らせでは「CPRM対応の録画用DVD-RW/-Rディスク(VRモード)」にダビング可能と説明)
- 古い録画機では、DVD-RのCPRM記録に対応していない機種もあるとパナソニックは注記しています。対応ディスクは録画機の説明書で確認する
DVDとブルーレイの違い(画質・再生できる機器)はDVDとブルーレイの違いで説明しています。
ディスクに移した番組は、さらにダビングできるか
パナソニックは、DVDディスクやD-VHSテープにデジタル録画した「1回だけ録画可能」の番組はダビングできないと説明しています(2010年9月以降に発売された一部のブルーレイ ディーガでは、BD-R・BD-REの「1回だけ録画可能」の番組をHDDへ移動できる、とも案内しています)。また、デジタル録画したディスクを、VHSビデオにアナログ(コンポジット端子・S端子)でダビングすることはできるとしています。
外付けHDDに録画した番組
テレビやレコーダーにつないだ外付けHDDの録画は、登録した機器で見ることが前提です(一般的な説明)。登録の手順と、買い替える時の注意はテレビ録画用の外付けHDDの選び方と使い方、容量の目安はテレビ録画用HDDは何TBが正解?にまとめています。
関連する機器の記事
ブルーレイにダビングして残すには、ブルーレイレコーダーが必要です。当サイトで紹介しているレコーダーです。
録画で残せなかった映画を見たい時は、宅配レンタルや動画配信を使う方法もあります(映画を自宅で見る方法|宅配レンタルと動画配信の違い)。
まとめ
- ダビング10の番組は、HDDからディスクへ9回コピー、10回目は移動(HDDから消える)
- 「1回だけ録画可能」の番組は移動だけ。すべての番組がダビング10になるわけではない
- ディスクは「録画用(CPRM対応)」を使い、移動の前にHDDから消えることを確認する


