テレビの音をサウンドバーや AV アンプで鳴らす時に使うのが、HDMI のARC(オーディオリターンチャンネル)と、その拡張版のeARC(エンハンスト オーディオリターンチャンネル)です。HDMI の規格を管理する HDMI Licensing Administrator(HDMI LA)によると、eARC は、テレビに入ってきたケーブル・衛星・配信などの音声を、1本の HDMI ケーブルで AV アンプやサウンドバーへ送る機能で、非圧縮の5.1ch・7.1ch や Dolby Atmos などの高音質な音声形式にも対応しています。
この記事では、ARC と eARC の違い、サウンドバーの接続の手順、音が出ない時の確認項目をまとめます。
(確認元:HDMI Licensing Administrator「Enhanced Audio Return Channel (eARC)」。確認日:2026年10月6日。接続や設定の方法は、テレビ・サウンドバーの機種によって違います)
ARC と eARC の違い
| 項目 | ARC | eARC |
|---|---|---|
| 役割 | テレビの音声を、HDMI ケーブルでオーディオ機器に戻す | ARC を進化させたもの。複数機器の認識や音声の最適化が簡単になる |
| 対応する音声(HDMI LA の説明) | — | 最大192kHz・24bit、非圧縮の5.1ch・7.1ch、32ch の非圧縮音声。DTS-HD Master Audio、DTS:X、Dolby TrueHD、Dolby Atmos |
端子の形は同じなので、ARC 対応の機器と eARC 対応の機器をつなぐこともできますが、その場合は、両方の機器が対応している範囲で音声が送られます。高音質の音声形式を使いたい場合は、テレビとサウンドバーの両方が eARC に対応しているかを確認してください。
サウンドバーの接続の手順(一般的な流れ)
- テレビの HDMI 端子のうち、「ARC」または「eARC」の表示がある端子を探す
- サウンドバーの HDMI(ARC/eARC)端子と、テレビの ARC/eARC 端子を、HDMI ケーブルでつなぐ
- テレビの設定で、音声の出力先をサウンドバー(外部機器)にする
- テレビの設定で、HDMI 機器の連動(CEC)を有効にする(メーカーごとに名称が違う)
HDMI 機器の連動の仕組みは、HDMI連動(CEC)の仕組みと設定で説明しています。
音が出ない時の確認項目
- テレビ側の端子が ARC/eARC 対応の端子か
- テレビの音声出力の設定が、サウンドバー(外部機器)になっているか
- HDMI 機器の連動(CEC)の設定が有効か
- HDMI ケーブルが、機器の推奨する規格のものか(eARC では、対応するケーブルを使う)
- サウンドバーの入力が、HDMI(ARC/eARC)になっているか
リモコンをまとめる
テレビとサウンドバーを連動させると、テレビのリモコンでサウンドバーの音量を操作できる場合があります。ほかの機器も含めてリモコンをまとめたい場合は、スマートリモコンを使う方法もあります。選び方は、テレビ周りのリモコンをスマホにまとめる|スマートリモコンの選び方にまとめています。映画やスポーツを高音質で楽しむための放送・配信の選び方は、スポーツや映画をテレビで見る方法を参考にしてください。
まとめ
- ARC は、テレビの音声を HDMI ケーブルでサウンドバーなどに戻す機能。eARC はその拡張版
- eARC は、非圧縮の5.1ch・7.1ch や Dolby Atmos などに対応(HDMI LA)
- テレビの ARC/eARC 端子につなぎ、音声の出力先と HDMI 連動の設定を確認する
- 高音質の音声形式を使うには、テレビとサウンドバーの両方が eARC に対応している必要がある


