見た目が似ていても、F型・BNC・RCAは用途の違うコネクターです。F型はテレビのアンテナ線に、BNCは映像機器や測定器に、RCA(ピンプラグ)は赤白黄の映像・音声ケーブルに使われます。端子の形が合っても、つなぐ信号の種類が違えば使えない場合があるため、機器側の表記を先に確認します。
この記事では、3種類のコネクターの違い、同軸ケーブルの太さ(4C・5Cなど)の見方、選ぶ前の確認点をまとめます。
(確認元:DXアンテナ NDXサポート「同軸ケーブルの太さを教えてほしい」「目安となる同軸ケーブルの減衰量を教えてほしい」、日本DXアンテナ公式通販「接栓」、Wikipedia「F型コネクタ」「BNCコネクタ」、@IT「ピンプラグ/ピンジャック:ケーブル&コネクタ図鑑」。確認日:2026年10月29日)
F型・BNC・RCAの違い
| 種類 | 主な用途 | 特徴 |
|---|---|---|
| F型(F形接栓) | テレビやレコーダーのアンテナ線、地上波・BS・CSの配線、ケーブルテレビ | 75Ωの同軸ケーブルに使う。自分で端末処理する場合は、ケーブルの中心の線をそのままピンとして使う作りで、アンテナ端子として広く使われる。市販の接栓付きケーブルでは、コンタクトピンを使うものが多い(Wikipedia) |
| BNC | 業務用の映像機器、レコーディングスタジオの機器、測定器など | バヨネット式(1/4回転で固定)のロック。50Ωと75Ωの製品があり、ビデオには主に75Ωが使われる |
| RCA(ピンプラグ) | 映像(黄)と音声(赤・白)の接続 | コンポジット映像と音声に使われる。形は音声と映像で同じで、色で区別する。F型より一回り小さい |
Wikipediaは、F型コネクターを、地上波放送、ケーブルテレビ、衛星放送などで使われるRF端子の一つとして説明しています。現在のテレビでは、F型のケーブルや端子を「アンテナ線」「アンテナ入力」「アンテナ端子」と呼ぶことがある、とされています。テレビやレコーダーはメスのF型を持ち、壁のアンテナ端子もメスのF型で、両端がオスのF型の同軸ケーブルでつなぐ形が一般的です。
BNCは、バヨネットロックの仕組みと、発明者の名前に由来する名称です。Wikipediaによると、50Ωと75Ωの製品が主に作られ、同じ特性インピーダンスのケーブルに合わせて使います。ビデオ信号には主に75Ωが使われ、50Ωはデータや高周波に使われる、と説明されています。50Ωと75Ωは物理的に嵌合するよう設計されていますが、混ぜて使うと特性が合わなくなる場合があるため注意してください(一般的な説明です)。
RCAのピンプラグ・ピンジャックについて、@ITは、映像機器同士をつないでアナログの映像信号を送るコネクターで、「ピン端子」「RCA端子」「コンポジット端子」とも呼ばれると説明しています。映像用は黄色、音声用は赤と白で区別します。画質や機能はHDMIなどの新しい規格に大きく劣るものの、古い機器と接続できるように、搭載する製品はまだ多いとされています。
同軸ケーブルの太さ(2C・3C・4C・5C・7C)
DXアンテナは、同軸ケーブルの「2C」「3C」などの数字は、ケーブルの絶縁体の厚さを表し、数字が大きいほどケーブルの外径が太くなると説明しています。外径の目安は次のとおりです。
| 種類 | 外径の目安(DXアンテナの説明) |
|---|---|
| 2C | 約4.0mm |
| 3C | 約5.4mm |
| 4C | 約6.0mm |
| 5C | 約7.7mm |
| 7C | 約10.2mm |
同じ種類(FB系)の中で比べると、太いケーブルほど電波の弱まり方は小さくなります。DXアンテナが公開している1mあたりの減衰量の目安(同社が販売している同軸ケーブルの値)では、770MHzでS-4C-FBが0.4dB、S-5C-FBが0.22dB、S-7C-FBが0.142dBです。FVなど別の種類のケーブルとは、数字の大きさだけでは比べられません。配線が長い場合は、太さも選ぶ目安になります。
F形接栓を選ぶ時の確認点
F形接栓は、同軸ケーブルの先端に取り付けて、機器と接続するための部品です。DXアンテナは、使用する同軸ケーブルに適合した接栓を選ぶよう案内しています。
- ケーブルの太さに合うか:4C用、5C用、7C用などがあり、ケーブルごとに適合する接栓が決まっている
- 屋外か屋内か:屋外の配線には防水形のF形接栓がある(4C用、S-5C-FB用、7C用など)
- 衛星放送の4K・8K放送に対応しているか:DXアンテナの接栓には、4K8K衛星放送(3224MHz)に対応した製品があると表示されている
- ケーブル同士をつなぐか:F形プラグ付きの同軸ケーブル同士を接続する中継用の接栓もある
DXアンテナは、接栓について、電波の漏れを抑えた高シールドのものがあり、外来電波の飛び込みや機器からの電波の漏れを低減する、と説明しています。ケーブルの端の加工が必要な接栓もあるため、自分で加工する自信がなければ、加工済みのケーブルを選ぶ方法があります。
選ぶ前の確認の順番
- 機器の端子の名前を確認する(「アンテナ入力」「UHF/BS/CS」「VIDEO」「COAXIAL」など。COAXIALは、アンテナ端子ではなく、デジタル音声を送る同軸端子の名前として使われることもあります。一般的な説明です)
- 端子の形を、F型かRCAかBNCか、説明書の写真や図で確認する
- つなぐ信号を確認する。アンテナ線なら75ΩのF型、赤白黄ならRCA、業務用の映像ならBNCが多い(一般的な目安です)
- ケーブルの長さと太さを決める
- 変換アダプターが必要か確認する。端子の形だけ変えても、信号の種類が違えば使えない場合がある
商品記事では、BNCメス-オス延長同軸線の選び方で、この種類の商品の仕様を確認できます。記事の仕様欄で、コネクターの形とケーブルの長さが条件に合うかを見てください。
テレビのアンテナ線の分配や、映らない時の見直しは、テレビアンテナの分配器・分波器・ブースターの違い|選び方と映らない時とテレビが映らないときの見直し順|アンテナ・ケーブル・地デジ/BSチューナーを整理で説明しています。FMラジオのアンテナは、FMアンテナの種類(T型・Y型・室内・屋外)と受信が悪い時の確認にまとめています。
関連する記事
まとめ
- F型はテレビのアンテナ線、BNCは映像機器や測定器、RCAは赤白黄の映像・音声に使われる。形が似ていても用途が違う
- 同軸ケーブルの「4C」「5C」の数字は絶縁体の厚さで、数字が大きいほど外径が太い。接栓はケーブルの太さに合わせて選ぶ
- 機器の端子の名前と形、つなぐ信号を確認してからケーブルや変換アダプターを選ぶ


