HDMIの機器を赤白黄(RCA・コンポジット)の端子しかないテレビにつなぐには、HDMIの信号をコンポジットの信号に変える変換器(コンバーター)を使います。変換器は向きが決まっていて、「HDMI→コンポジット」と「コンポジット→HDMI」は別の製品です。映る画質はSD画質相当(480i)になります。
この記事では、変換器の仕組み、買う前に確認する項目、映らない時の確認、反対向き(古いビデオデッキを今のテレビにつなぐ)の場合をまとめます。
(確認元:サンワサプライ株式会社 製品ページ「VGA-CVHD3(HDMI信号コンポジット変換コンバーター)」「VGA-CVHD4(コンポジット信号HDMI変換コンバーター)」の仕様・注意事項。確認日:2026年10月10日。お使いの製品の説明書を優先してください)
変換器が必要な理由
HDMIはデジタルの信号、赤白黄の端子はアナログの信号を送ります。形の合う端子をつなぐだけでは信号が変わらないため、間で信号を作り直す変換器が必要です(一般的な説明)。
サンワサプライの VGA-CVHD3 は、HDMIの映像を黄色のコンポジット映像に、HDMIに含まれるデジタル音声を赤白のアナログ音声に変換します。USBから電気を取って動く「USBバスパワー方式」です。
買う前に確認する5つの項目
| 項目 | VGA-CVHD3 の例 | 確認のポイント |
|---|---|---|
| 変換の向き | HDMI入力 → コンポジット映像・アナログ音声(RCA)出力。「逆の使い方はできません」 | HDMI機器を古いテレビに映すのか、古い機器を新しいテレビに映すのかで、選ぶ製品が変わる |
| 電源 | USB給電。給電用USBケーブル付属。HDMI機器からの給電だけでは動作保証外で、USBでの給電を推奨 | テレビやUSB充電器から給電できるか。電源が要らないとうたう製品は仕様をよく確認する |
| 出力の画質 | 480i(720×480)。「SD画質相当」「非常に粗いものに変換される」と注記 | HDMIの画質のままでは映らない。文字の細かいパソコン画面は読みにくくなる |
| 入力できる解像度 | 1080p・1080i・720p(50/60Hz)、480p(60Hz)など。リフレッシュレートが違うと表示できない | 再生機器の出力の解像度が、変換器の対応表にあるか |
| 音声 | 入力はリニアPCM 2チャンネル。出力はアナログ2ch | 再生機器の音声出力をPCM(ステレオ)に設定する必要がある場合がある |
メーカーは「パソコン以外のHDMI信号入力は正常に出力されない場合がある(DVDプレーヤー、BDプレーヤー、スマートフォンなど)」とも注記しています。プレーヤーやゲーム機を映したい時は、メーカーの対応機器の案内を確認してください。
つなぎ方
- 再生機器のHDMI出力と、変換器のHDMI入力をHDMIケーブルでつなぐ
- 変換器の出力(黄・白・赤)と、テレビの映像入力(黄)・音声入力(白・赤)をRCAケーブルでつなぐ。色をそろえる
- 変換器にUSBで給電する
- テレビの入力を「ビデオ」など、つないだ端子に切り替える(テレビの入力切替と外部入力の使い方)
映らない時の確認の順番
- 給電を確認する:USBケーブルがつながり、変換器のランプが点いているか
- 変換の向きを確認する:HDMI→コンポジットの製品か。反対向きの製品では映らない
- 再生機器の解像度を下げる:再生機器の映像出力を、変換器の対応表にある解像度(例:720pや480p)に設定する。メーカーも「各機器の映像出力の設定を確認し、出力先に適した解像度になるよう設定」と案内しています
- 音が出ない時は音声の設定を見る:再生機器の音声出力をPCM(ステレオ)にする
- 別の機器で試す:パソコンなど、メーカーが動作を想定している機器で映るか確認する
反対向き:ビデオデッキを今のテレビにつなぐ場合
赤白黄の出力しかないビデオデッキなどを、HDMI入力しかないテレビに映す時は、コンポジット→HDMIの変換器を使います。サンワサプライの VGA-CVHD4 はこの向きの製品で、動かすにはUSB給電ケーブルの接続が必要(USB充電器は別売)、表示の画質は480i相当とされています。
テレビに赤白黄の入力が残っているなら、変換器を使わずに直接つなげます。VHSの映し方と、DVDなどに残す方法はVHSを今のテレビで見る方法と残し方で説明しています。
関連する機器の記事
- HDMI→RCA変換ケーブルの選び方(変換の向き・電源・HDCPの注意点)
- DXアンテナ VTR-100(VHSビデオデッキ)の使い方
- D端子→コンポーネント変換ケーブル(D端子の機器をつなぐ場合)
まとめ
- HDMIと赤白黄は信号の種類が違うので、電源で動く変換器を使う。向き(HDMI→コンポジット/コンポジット→HDMI)を間違えない
- 映る画質は480i相当。再生機器の解像度と音声(PCM)を変換器に合わせる
- 映らない時は、給電→向き→解像度→音声設定→別の機器の順に確認する


