テレビに表示される「アンテナレベル」は、電波の強さそのものではなく、信号の受信品質(CN比)から換算した値です。本来は、アンテナの向きを調整するための目安で、換算の数値はテレビのメーカーで違います。レベルが低い時は、ブースターを足す前に、向き・ケーブル・分配・電源(BSの場合)を確認します。
この記事では、アンテナレベルの意味、レベルチェッカーで測る目安の数値、レベルが低い・変わらない時の確認をDXアンテナの資料でまとめます。
(確認元:DXアンテナ(NDXサポート)よくあるご質問「ブースター設置後にアンテナレベル値が変わらないときのチェックポイント」「アンテナのレベルはどのくらいあれば受信できるか?」「BS・110度CSアンテナ設置後にレベルが0のときのチェック方法」、ゼヒトモ「アンテナの取り付け業者」のページの事例。確認日:2026年10月19日。数値は資料の記載で、機器や条件で変わります)
アンテナレベルの意味
DXアンテナは、テレビが表示するアンテナレベルについて、次のように説明しています。
- アンテナの方向を調整する目的のもので、電波の強さではなく、信号の受信品質(CN比)からの換算値を表示している
- テレビのメーカーによって、換算の数値は異なる
- ブースターで電波を増幅しても、信号の品質が改善できなければ、数値は変わらない
- 電波が強すぎる場合は、逆にアンテナレベルの数値が悪化するケースもある
目安の数値(レベルチェッカーで測る場合)
DXアンテナは、望ましい受信レベルの目安を、JCTEAの規格(STD-013)の解説表などから抜粋して掲載しています(平成31年1月現在)。測定には、レベルチェッカーを使います。
| 放送の種類 | 項目 | 壁面テレビ端子の出力 | テレビ・チューナーの入力 |
|---|---|---|---|
| 地デジ(OFDM) | レベル | 50〜81dBμV | 47〜81dBμV |
| CN比 | 24dB以上 | 24dB以上 | |
| BS・広帯域CS(2K放送) | レベル | 52〜81dBμV | 48〜81dBμV |
| CN比 | 11dB以上 | 11dB以上 | |
| 高度BS・CS(4K・8K放送) | レベル | 54〜81dBμV | 48〜81dBμV |
| CN比 | 13dB以上 | 13dB以上 |
DXアンテナは、テレビ画面に表示されるレベルは、この表の数値とは異なるため、レベルチェッカーで測れない場合の参考値として考えるよう注意しています。
レベルが低い・変わらない時の確認
地デジのレベルが低い
- アンテナの種類と向きを確認する:電波の強さに合うアンテナか、偏波の向きが合っているか(地デジアンテナの種類と選び方)
- 分配やケーブルで弱まっていないか:分配器や長いケーブルを通ると、電波が弱くなります。分配器を外して、アンテナの端子とテレビを直接つないで比べます(一般的な説明。分配器・分波器・ブースターの違い)
- 室内アンテナの場合:送信局が見える窓辺でないと使えません。ブースターを付けても直らないため、屋外のアンテナを検討します
ブースターを付けても変わらない
DXアンテナは、考えられる状況を3つ挙げています。
- アンテナ、または前段のブースターの出力が、ブースターの適正な入力の範囲を超えている:ブースターの入力アッテネーターを切り替える(0→−10dB→−15dBなど)、またはブースターを外して試す
- ブースターの出力が高く、テレビなどの適正な入力範囲を超えている:利得調整ボリュームを反時計回りにゆっくり回す。分配器を使う系統なら、分配器をつないでから受信機につなぐ
- もともとの入力信号の品質が低い:ブースターでは改善できません。アンテナの調整や、高感度なアンテナへの交換で受信環境を改善する。長いケーブルでアンテナから離れた位置にブースターを付けている場合は、アンテナに近い位置に、短いケーブルでつなぐ
BS・110度CSでレベルが0のまま
DXアンテナは、設置後にレベルが0のままで全く映らない時の確認として、遮蔽物の有無、同軸ケーブルの接続、テレビからの電気の供給(通電設定)、上下角・左右角の調整の4点を挙げています。詳しくはBS・CSアンテナの向きの確認で説明しています。
自分で測れない時は
レベルチェッカーは専用の測定器です。工事の業者は、現地でこれを使って原因を調べます。ゼヒトモの事例にも、専用のレベルチェッカーで調べたところ、テレビ端子の不良だった、という事業者の記載があります。依頼の流れと費用の見方はテレビアンテナ工事を業者に頼む前の確認にまとめています。
まとめ
- テレビのアンテナレベルは、受信品質(CN比)からの換算値で、アンテナの向きの調整用の目安。メーカーで数値が違う
- 目安の数値(レベルチェッカーで測定)は、地デジでCN比24dB以上など。画面のレベルとは別の数値
- ブースターで変わらない時は、入力が強すぎる、出力が高すぎる、もとの品質が低い、のどれかを確認する


