FM放送の受信が悪い時は、アンテナを買い替える前に、ラジオ側のアンテナ端子の種類と、付属アンテナの置き方を確認します。室内用の細いアンテナで足りない場合は、屋外に設置するFMアンテナという選択肢もあります。ただし屋外の取り付けは高所作業になるため、工事店への依頼が勧められています。
この記事では、FMアンテナの種類、ワイドFM(FM補完放送)で必要な条件、受信が悪い時の確認の順番をまとめます。
(確認元:DXアンテナ ダイレクトショップ(メーカーの販売サイト)「FMアンテナ特集」、総務省 近畿総合通信局の報道資料(個別の中継局に関する資料)「株式会社京都放送のFM補完中継局に免許」(2018年)、総務省 東海総合通信局の報道資料「豊橋FM補完中継局の予備免許」(2024年)。確認日:2026年10月29日)
FMアンテナの種類と役割
FMアンテナは、FMラジオやワイドFMを受信するためのアンテナです。DXアンテナは、ラジオ機器に付属の棒状のアンテナ(ロッドアンテナ)や室内のアンテナで良い受信が得られない時に、お手持ちのラジオ機器にアンテナ端子があれば、屋外にFMアンテナを別に設置することで安定した受信が望める可能性がある、と説明しています。端子がないラジオには、外のアンテナをつなげません。
| 種類 | 特徴(一般的な説明) | 向く場面 |
|---|---|---|
| 機器付属のアンテナ | ロッド状、または細い線状のアンテナ。ラジオやアンプに付いてくる | 電波が強い場所で、まず試す |
| 室内用アンテナ(T型・Y型など) | 線を壁などに広げて使う。75Ωの端子につなぐと書かれた製品がある(資料では未確認) | 屋外工事ができない住まい、付属アンテナより少し改善したい時 |
| 屋外用FMアンテナ | 八木式の形で、マストに取り付ける。DXアンテナの例は2素子と5素子 | 室内用でノイズや音飛びが残る時 |
T型とY型の形の違いが受信の強さにどう影響するかは、今回確認した公式資料に書かれていませんでした。形での優劣は断定せず、お使いの製品の説明書にある向きや広げ方に従ってください。
ワイドFM(FM補完放送)を聴くための条件
ワイドFMは、AM放送と同じ番組をFM放送の周波数で送る仕組みです。総務省の近畿総合通信局は、主に地上テレビ放送のデジタル化で空いたV-Low帯域(90〜95MHz)の周波数を使うと説明し、聴取には90MHz以上の受信に対応したFMラジオが必要としています。東海総合通信局の資料でも、ワイドFMを聴くにはワイドFMの周波数(90.0〜94.9MHz)に対応したラジオが必要とされています。
- 総務省は、聴取には90MHz以上の受信に対応したFMラジオが必要としている(対応周波数は説明書の仕様欄で確認する)
- DXアンテナの屋外用FMアンテナは、ワイドFM(FM補完放送)の受信にも使える、と説明されている
- AMが入りにくい家でワイドFMが入らない時は、ラジオの対応周波数とアンテナの両方を確認する
お住まいの地域でどの局がワイドFMを放送しているかは、この記事では確認していません。各放送局の案内で確認してください。
買う前に確認する点
偏波(水平か垂直か)
DXアンテナの屋外用FMアンテナ(FA2・FA5)は水平偏波専用で、垂直偏波の地域では受信性能が下がる、と注意されています。多くの地域は水平偏波ですが、事前に設置する地域が水平偏波かを確認してから購入するよう案内されています。
ラジオ側の端子
市販の室内用アンテナの商品名には「75Ω」と書かれたものがあります。ラジオやアンプ側のアンテナ端子の形(F型、プッシュ式の端子など)と、入力が75Ωか300Ωかは機器ごとに異なります。この点は一般的な説明で、今回の資料では機器ごとの端子の形を確認できていません。購入前にお使いの機器の取扱説明書で確認してください。
商品記事では、FMアンテナ T/Y 75Ω 2m|選び方ガイドで、この種類の商品の仕様を整理しています。購入前は、記事の仕様欄とラジオ側の端子を見比べてください。
購入前の比較表
室内用と屋外用のどちらにするかは、次の項目を見て決めます(一般的な整理で、製品ごとの数値は商品ページで確認してください)。
| 項目 | 室内用 | 屋外用 |
|---|---|---|
| 取り付け | 壁や窓の近くに広げる。工事は通常不要 | アンテナマストなどの部材が必要。高所作業になる |
| ケーブルの引き込み | ラジオまでの距離が短い | 屋外から室内への配線が必要。配線の方法は工事店に相談する |
| 向きの調整 | 置き方を変えて試せる | 設置後の調整が難しい。設置前の確認が大切 |
| 費用 | アンテナ本体のみ | アンテナ、部材、工事費がかかる場合がある |
賃貸住宅やマンションでは、ベランダや外壁にアンテナを付けられるかが管理規約で決まっていることがあります。屋外に設置する前に、管理会社や管理組合に確認してください(一般的な注意です)。
受信が悪い時の確認の順番
次は一般的な切り分けの順番です(メーカーの公式の手順ではありません)。屋外のアンテナの調整や取り付けは、販売店や電気工事店に相談してください。
- アンテナ線がラジオの「FM ANTENNA」端子にしっかり差さっているか確認する
- アンテナを窓の近く、壁の高い位置に広げ、少しずつ向きを変えて受信状態を見る
- 電源アダプターやテレビ、パソコンの近くを避ける(ノイズが入ることがある。一般的な説明)
- 聴きたい局の周波数が、ラジオの対応範囲に入っているか確認する(ワイドFMは90MHz以上)
- それでも改善しなければ、屋外用FMアンテナを検討する。取り付けはマストなどの部材が必要で、高所作業になる
DXアンテナは、FMアンテナの取り付けに技術と経験が豊富な工事店への依頼を勧めています。個人で行う場合は、安全に十分に配慮するよう案内されています。
テレビのアンテナ線の受信の見方は、アンテナレベルの見方|目安の数値と、低い時の確認で説明しています。アンテナ線の端子の違いは、同軸ケーブルとコネクターの種類(F型・BNC・RCA)の違いにまとめています。
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まとめ
- ラジオにアンテナ端子があれば、付属アンテナより屋外用のFMアンテナで安定する可能性がある(DXアンテナの説明)
- ワイドFMは90MHz以上に対応したラジオが必要。対応周波数は仕様欄で確認する
- 屋外用は水平偏波専用の例があり、地域の偏波を確認してから買う。取り付けは工事店への依頼が勧められている
- T型とY型の違いや、機器ごとの端子の形は未確認。説明書で確認する


