光デジタル音声は、テレビやプレーヤーの光デジタル出力とサウンドバーやアンプの光デジタル入力(OPTICAL)を、角型プラグの光デジタルケーブルでつなぐ方法です。ステレオの音声(2チャンネルのリニアPCM)と、ドルビーデジタルなどの5.1チャンネル音声を送れますが、Dolby Atmos(TrueHD)やマルチチャンネルのリニアPCMは、HDMI(eARC)でないと送れない機種があります。音が出ない時は、テレビの「デジタル音声出力」の設定をPCMにすると直る場合があります。
この記事では、光とHDMIで送れる音声の違い、つなぎ方と設定、音が出ない時の確認をまとめます。
(確認元:ヤマハ株式会社 サウンドバー SR-B30A・SR-X90A ユーザーガイド「対応しているデジタル音声信号フォーマット」、パナソニック テレビの操作ガイド「オーディオ出力を設定する」、シャープ BD-HDV22 機種別情報「端子関連」。確認日:2026年10月10日。対応する音声は機種で違います。お使いの機器の説明書を優先してください)
光とHDMIで送れる音声の違い
ヤマハのサウンドバー SR-B30A の対応表を並べます。同じサウンドバーでも、入力する端子で再生できる音声が違います。
| つなぎ方 | 2chリニアPCM | マルチチャンネルPCM | ビットストリーム(圧縮音声) |
|---|---|---|---|
| 光デジタル(OPTICAL) | 対応 | 記載なし | Dolby Digital、MPEG-2 AAC |
| HDMI(テレビがARC対応) | 対応 | 記載なし | Dolby Digital、Dolby Digital Plus、Dolby Atmos、MPEG-2 AAC |
| HDMI(テレビがeARC対応) | 対応 | 7.1chまで | Dolby Digital、Dolby TrueHD、Dolby Digital Plus、Dolby Atmos、MPEG-2 AAC |
上位機種の SR-X90A は、光デジタルでも DTS(DTS 96/24・DTS-ES を含む)と MPEG-4 AAC を再生できますが、Dolby TrueHD、DTS-HD Master Audio、DTS:X、マルチチャンネルPCMは HDMI(eARC など)の欄にだけ書かれています。Dolby Atmos は、2機種とも HDMI の ARC・eARC の欄にあり、光デジタルの欄にはありません。ブルーレイなどの Dolby TrueHD 形式の Atmos は、テレビ経由でつなぐ場合は eARC の欄にだけ書かれています(SR-X90A は、プレーヤーを直接つなぐ HDMI IN の欄にもあります)。
シャープのブルーレイレコーダー BD-HDV22 の説明でも、光デジタル出力はドルビーデジタル・DTS・AACのデジタル音声を出力し、ドルビーデジタル(5.1ch)などを楽しめる、とされています。
光デジタルでつなぐ手順
- 端子を確認する:テレビ(またはプレーヤー)側の「光デジタル音声出力」と、サウンドバー・アンプ側の「OPTICAL」入力を確認する。ケーブルは光デジタルケーブル〔角型プラグ〕を使う
- 奥まで差し込む:シャープは、光デジタルケーブルを端子の奥までしっかり差し込むよう注意しています
- 入力を切り替える:サウンドバーやアンプの入力を、光デジタル(OPTICAL・TVなど)に切り替える
- 出力の設定を合わせる:テレビやプレーヤーの「デジタル音声出力」の設定を、つないだ機器に合わせる(下の表)
テレビの「デジタル音声出力」の設定
パナソニックのテレビの「デジタルオーディオ形式」の説明です(設定の名前と選択肢はメーカーで違います)。
| 設定 | 光端子から出る音声 |
|---|---|
| オート | AACやドルビーオーディオの時はドルビーオーディオ、それ以外はPCM |
| PCM | 常にPCM。オーディオ機器がAACやドルビーに対応していない時に使う |
| パススルー | 放送がAACならAAC、ドルビーならドルビーのまま。それ以外はPCM |
| Dolby Audio | 常にドルビーオーディオ(Dolby Digital)に変換 |
パナソニックは、パススルーにすると字幕放送やデータ放送の効果音が光端子から出ないため、その場合はPCMで使うよう注意しています。また、光端子からはテレビのスピーカーと同じ音声が出る、と説明しています。
音が出ない・音声が途切れる時の確認
- ケーブルが両側とも奥まで差さっているか、サウンドバーの入力が光デジタルになっているか
- テレビやプレーヤーのデジタル音声出力をPCMにして音が出るか(つないだ機器が対応していない形式で出ている可能性がある)
- プレーヤーでDTSの音声を流している時は、つないだ機器がDTSに対応しているか。シャープは、DTSに対応していない機器で聴く時はディスクの音声をPCMかドルビーデジタルに切り替えるよう案内しています
- それでも出ない時は、別の光デジタルケーブルで試す(一般的な切り分け)
HDMIでつなげるなら、どちらを選ぶか
テレビとサウンドバーの両方にHDMI(ARC・eARC)があるなら、HDMIのほうが送れる音声の種類が多く、テレビのリモコンで音量を操作できる連動機能に対応した機種もあります(一般的な説明。HDMIのARC・eARCとサウンドバーの接続)。光デジタルが向くのは、テレビやアンプにARC対応のHDMIが無い時や、古いオーディオ機器をつなぐ時です。
テレビの音を聞き取りやすくする順番はテレビの音が聞き取りにくいときの改善順で説明しています。
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まとめ
- 光デジタルで送れるのは、2chのPCMと、ドルビーデジタル・DTSなどの圧縮した音声(機種によってはDTS-ESの6.1ch)。Dolby Atmos は HDMI(ARC・eARC)、Dolby TrueHD やマルチチャンネルPCMは eARC が必要な機種がある
- つないだら、サウンドバーの入力を光にし、テレビのデジタル音声出力を機器に合わせる
- 音が出ない時は、まず出力をPCMにして確認する


