プロジェクターをどこに置けば何インチで映るかは、投写比(スローレシオ)で計算できます。投写比は「投写距離 ÷ 映像の幅」で、投写距離 = 投写比 × 映像の幅です。たとえば16:9の100インチは幅が約221cmなので、投写比1.2のプロジェクターならレンズから壁まで約2.66m、投写比0.5なら約1.11mが目安になります。
この記事では、画面サイズごとの幅と高さ、投写距離の計算のしかた、置き場所を決める時の注意をまとめます。
(確認元:ベンキュージャパン「理想的なスクリーンサイズと投影距離の測り方|ゴルフシミュレーター向け」の「画面サイズと投写距離で決まる投写比」(投写比の計算式)。画面の幅・高さと投写距離は、16:9の対角インチ(1インチ=2.54cm)からの計算値です。確認日:2026年10月10日。実際の投写距離は、お使いのプロジェクターの仕様表や説明書の値を優先してください)
投写比(スローレシオ)とは
ベンキュージャパンは、投写距離を「指定の映像サイズを映し出すために、プロジェクターをスクリーンからどれくらい離す必要があるか」と説明し、16:9のプロジェクターで16:9の映像を映す場合の式を「投写比 = 投写距離 ÷ 画像の幅」としています。
投写比の数字が小さいほど、短い距離で大きく映せます。製品の仕様表に「投写比」「スローレシオ」「Throw Ratio」として書かれていることが多く、ズームのある機種は「1.3〜2.1」のように幅で書かれます(一般的な説明)。
16:9の画面サイズごとの幅と高さ
| 画面サイズ(対角) | 幅 | 高さ |
|---|---|---|
| 60インチ | 約132.8cm | 約74.7cm |
| 80インチ | 約177.1cm | 約99.6cm |
| 100インチ | 約221.4cm | 約124.5cm |
| 120インチ | 約265.7cm | 約149.4cm |
映したい壁やスクリーンに、この幅と高さが収まるかを先に測ります。高さは、床から画面の下端までの高さも足して考えます。
投写距離の計算例
| 画面サイズ | 投写比 0.5 の場合 | 投写比 1.2 の場合 | 投写比 1.5 の場合 |
|---|---|---|---|
| 60インチ | 約66cm | 約1.59m | 約1.99m |
| 80インチ | 約89cm | 約2.13m | 約2.66m |
| 100インチ | 約1.11m | 約2.66m | 約3.32m |
| 120インチ | 約1.33m | 約3.19m | 約3.98m |
投写比の0.5・1.2・1.5は、計算のための例です。この記事の計算では、距離をレンズから壁(スクリーン)までとして扱います。どこから測った距離かはメーカーの仕様表で確認してください(短焦点の機種は、本体の端から測った表が載っていることもあります。一般的な説明)。
反対に、置ける距離から映せる大きさを出すこともできます。壁から2.5mの位置に置けて、投写比が1.2なら、映像の幅は 2.5m ÷ 1.2 = 約2.08m で、16:9なら約94インチになります。
置き場所を決める時の注意
- 本体の奥行きを足す:計算した距離をレンズからの値とした場合、本体の奥行きと、背面に差すケーブルのスペースの分、さらに壁から離れた場所が必要になります(一般的な説明)
- 仕様表の値で確かめる:メーカーの仕様表や説明書に「100インチ時の投写距離」などの表がある場合は、その値を優先します。投写比が書かれていない製品は、この表から逆算できます
- 人の通り道を避ける:プロジェクターとスクリーンの間を人が通ると、影が映ります。投写比の小さい(短焦点の)機種は、壁の近くに置けるため影ができにくくなります(一般的な説明)
- 台形補正に頼りすぎない:斜めから映すと四角が崩れ、補正すると画質が落ちる機種があります。正面から映せる場所を優先します(一般的な説明。補正の性能は機種で違います)
テレビとどちらが合うかの考え方はテレビとプロジェクターどっちが向く?、テレビやプロジェクターで動画配信を見る準備はテレビで動画配信を見る方法にまとめています。
関連する機器の記事
仕様表で投写比(または投写距離の表)と、明るさ・解像度を確認してから選びます。
大画面で見る映画の入手方法は映画を自宅で見る方法|宅配レンタルと動画配信の違いで説明しています。
まとめ
- 投写距離 = 投写比 × 映像の幅。16:9の100インチは幅 約221cm
- 投写比1.2なら100インチに約2.66m、0.5なら約1.11m(レンズから壁まで)
- 本体の奥行きとケーブルの分を足し、仕様表の投写距離の表があればそちらを優先する


